【本の感想】人工知能プログラミングのための数学がわかる本(石川 聡彦)
- zuhiro
- 2019年2月19日
- 読了時間: 2分
自分は文系大学出身で、
それも人文系なので特に数字を使わずに過ごしてきたのですが、
数年会社で勤務する中でデータ分析に興味を持ち、
最低限の数学は身に着けておかないとなと思っていた矢先。
石川聡彦さんという方(26歳!)が書かれた著書
『人工知能プログラミングのための数学がわかる本』(KADOKAWA、中経出版 /2018年)
をkindleで見つけて買いました。

https://www.amazon.co.jp/dp/B079TLRZ8K/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1
「ゼロからわかる!」とのことですが、
いわゆる3Cの単元すら通っておらず、
微分積分すらほとんど理解していない自分では
厳しいかもと思いつつ読み始めましたが、
「体系的」かつ、統計や人工知能に必要な単元に
絞りに絞った入門書となっており
少し頑張れば、
自分でもなんとなく読み通せたことにびっくりしています笑
本書の構成は以下のようになっています。
CHAPTER1:数学基礎
→変数/一次式と二次式/平方根/対数(log)/三角関数/数列 など
CHAPTER2:微分
→極限(lim)/微分基礎/偏微分/グラフの描写 など
CHAPTER3:線形代数
→ベクトルとは?/内積/ベクトルのノルム/コサイン類似度/線形変換 など
CHAPTER4:確率・統計
→確率とは?/確率変数と確率分布/期待値/平均・分散・共分散 など
CHAPTER5:実践編1
→回帰モデルで住宅価格を推定してみよう
CHAPTER6:実践編2
→自然言語処理で文学作品の作者を当てよう
CHAPTER7:実践編3
→ディープラーニングで手書き数字認識をしてみよう
上記の体系だてにより、
CHAPTER5~7の実践編の内容の理解に向けた
最短距離で、基礎的な数学を
CHAPTER1~4で叩き込んでくれるような構成です。
本書の一番の特徴に思えるのは
CHAPTER1~4の基礎数学の部分で、
一つ一つの概念(偏微分、ベクトルのノルム、など)
をインストールした後のスペースで、
学習した概念・単元が、
実際のデータ分析・機械学習プログラミングの中で
どう活かされてくるのかが
随時・具体的に紹介されるところです。
高校生のときは何に使うのかわからずに
やってられなかった数学も、
実際にどう活用できるのか具体的に出されると
モチベーション上がりますね!
また、説明が最小限に抑えられているため
場所によっては理解に時間がかかる部分も
少なからずありますが、
「わからないところだけ自分で調べて解決したい、
わかるところは最小限の説明だけ読めばいい」
というタイプの自分には相性が良かった感じがします。
とはいえまだ理解が足りない部分もあるので、
本書を踏まえたデータ分析・プログラミングをしてみつつ、
繰り返し読んで理解を深める本にしようと思います!
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