【テキスト分析】LIFE SHIFT(読書メーター)
- zuhiro
- 2018年12月16日
- 読了時間: 2分
今回は、本のレビューを対象にテキスト分析を行うことで、
本の概要や、反響の大きい部分を調べていこうと思います。
題材は、「働き方」に関するヒット作
『LIFE SHIFT』(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット)を
取り上げさせていただきます。

読書コミュニティサイト、読書メーターでの
レビューをスクレイピングして収集。
スクレイピングにはExcelVBAからSeleniumを利用して行いました。
収集したファイルをKHCoderで処理し、
多次元尺度構成法でグラフ化しました!
収集したレビューの数は953件。
結果は以下になりました。

それぞれの語句が使われている文脈一覧を見ることができる
KWICコンコーダンスも見ていたところ、
下記のレビューが多く書かれているようです。
・「無形資産」と言われる中の「変身資産」が印象的。新しいスキルのための自己投資などをしながら自らを変身させることが大切(左下部グリーン)。
・お金などの「有形資産」だけでなく、人間関係や健康などの「無形資産」が、現代以降の、人生のマルチステージ化の時代においては重要(中央やや左下の青色部分)。
・平均寿命が長くなっている中、従来の「教育→仕事→引退」というロールモデルは変わる(右上部、紫色)。
・未来に向けてキャリア設計を考えなければならない(左上オレンジ)。
また、真ん中にプロットされている語句ほど
多くの文章に共通しているキーワードというグラフですが、
真ん中の水色・黄色の部分は
「無形資産」「引退」「スキル」「人生」「仕事」
「生き方」「働く」「社会」
などのワードとなっており、
本の方向性を示している一方、
やはり内容の特徴は出づらいなという印象です。
初めて本のレビューの分析をしたのですが、
やはり読書メーターのレビューは
ある程度読書をする方が書いていることが多いということもあり、
テキストが分析しやすいものになっているように思います。
ラジオと一緒に、こちらもいろいろやっていければ
と思います!
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